明けましておめでとうございます。元旦の清々しさは、何物にも代えがたい希望を湛えているように感じられるのではないでしょうか。 昨年は久方ぶりに世界中から和の道に志す会員が集まり、国際親善と術技の交流が同時に行われ、充実した国際大会となりました。コロナ禍などで大会を延期せざるを得なかった数年間でしたが、会員諸氏がその間、倦まず弛まず稽古に心を砕いてきたことが実証され、役員一同大いに快哉を叫んだ日々でした。 本年は二代宗家長逝から十年、そして三代宗家が業を受け継がれて十年の記念すべき年であります。そしてこの十年、和道流の神髄を会員に会得せしめんと苦心惨憺されてきた宗家の御決断が、徐々にではありますが実を結びつつあります。その成果は本年の全国大会でも明らかになるでしょう。しかし歩くべき道はまだまだ続く。流祖の歌にも 「武の業は宇宙の如く無限にて業に極致はなきものと知れ」 とあります。日々の精進を重ねて、独往独来の境地を目指しましょう。 令和七年元旦