4月19日に開催された全国理事会で新役員も決り、令和8年度が始りました。新たに女性理事が加わり、女性役員は6名となりました。連盟の運営に清新な風を吹かせてくれることでしょう。 昭和56年(1981)に、「和道流の本道に立ち返る」という流祖と二代宗家の重大なる決意により、和道流空手道連盟と名称を変更してから、45年が経ちました。そしてその間に二代宗家の急逝、三代宗家への承継と切迫した状況が続きましたが、幸い門弟うって一丸となり、三代宗家のもとに真摯に精進して参りました。 三代宗家が昨年の全国大会の冊子に明かされたのは、有無なく承継しなければならなかった宗家の重責と、それを引き受ける覚悟でした。そして十年が経ち、為すべきは和道流の本道を歩むこと、より多くの会員に和道流の技術を理解体得して貰うこと、柔術拳法をも含めた和道流の全体像を大会の場でも披露できるようにすることを、粛々と進めてきたと、述べられたのです。 武道を学ぶことの意義も意味も多様です。何を如何に学ぶかは、門人それぞれが自問自答し、自覚的に実践するしかありません。しかし我々の目の前には流祖、二代宗家,三代宗家という偉大なる師表があるではありませんか。 『論語』に「子曰く、道に志し、德に拠り、仁に拠り、藝に遊ぶ」という言葉があります。「藝に遊ぶ」という言葉の含蓄は、一言で言い表すのは難しいが、流祖晩年の演武は正しく藝に遊ぶ境地であったと、尊く又懐かしく思い出す人も少なくないでしょう。 流祖の筆で「天地人の理道に和す」と書かれた掛け軸が、総本部道場に掛っていたことがあります。『論語』の一句は、天地人の理道に和して藝に遊ぶ境地に到達せよということなのです。かつて武術の実践者を武藝者と呼んだこともありました。藝に遊ぶのは至難の道ですが、半歩でも一歩でもそこに近づくべく、精進しようではありませんか。