ほのぼのと春こそ空に来にけらし
新年おめでとうございます。会員各位におかれては、清新の気に満ちた元旦をお迎えのことと存じます。
昨年は三年ぶりに全国大会を開催し、滞りなく全日程を終えることができました。大会役員、実行委員を始め、総力を結集して大会運営に協力して戴いた、すべての和道流空手道連盟の会員に感謝する次第です。本年は久方ぶりの「国際大会」を予定しております。世界各地から結集する選手諸君によって、熱意と気魄、そして格調と威厳に満ちた大会になることを期待しております。
「ほのぼのと春こそ空に来にけらし 天の香久山霞たなびく」
この歌は後鳥羽天皇の御製で、まことに新しい春が到来した清新な、またほのぼのとしたおおらかで何物にもとらわれない気分を表現した名歌です。この広大無辺の心は、武道にいそしむ我々こそが目指さなければならない境地ではないでしょうか。「無住心」という流祖の筆跡が扇子に遺されています。この歌の心を武道的見地で活かせば、「無住心」という心境に到達できるのではないか。凡ての会員の一層の精進を願うものであります。
令和五年元旦
和道流空手道連盟会長 三代宗家 最高師範 大塚博紀
和道流空手道連盟理事長 坂巻明